ソフトウェア版 「RAPICOM seed」製品概要

「RAPCIOM seed(ラピコム シード)」は、当社独自開発の高性能アクセラレーションエンジン「xTCPエンジン」を搭載した、WAN最適化・高速化ソフトウェアです。遅延やロスの大きいネットワーク環境において、通常のTCPと比較し極めて高いスループットを実現します。専用のハードウェアが不要なため、ハードウェアの設置が難しいクラウド環境等への導入も可能です。
RAPICOM seed の価値
機器設置にかかるコストや時間が省け簡単に導入可能
機器設置が困難なクラウド環境への導入を実現
各種OSに対応
「RAPICOM seed」は、各種OSでの利用が可能です。詳細は下記より各ページを参照ください。
RAPICOM seed の注目の機能
「RAPICOM seed」には、快適・簡単にご利用いただくための各種機能が搭載されています。
最適化トラフィックを選別できる「トラフィックフィルタ」搭載
最適化を実施したい通信のみを選択的に絞り込むトラフィックフィルタ機能を実装しています。本機能は、接続先のIP またはネットワーク、およびTCP ポートでフィルタリング可能で、効率的な最適化通信を実現します。
※画像はWindows版の画面です。
「ログ」機能によるトラブルシューティングの円滑化
システムログ、TCPセッションログをサポートし、万一のトラブルシューティングなどに備えます。
※画像はWindows版の画面です。
RAPICOMと他社製品との違い
RAPICOMの魅力
RAPICOMは、通信劣化要因により発生するスループットの低下に対して、契約回線のキャパを最大限に引き出します。「キャッシュ型WAN高速化装置」では改善が難しい新規データの初回アクセス時の高速化も実現します。また、特定のプロトコルに特化したアクセラレーション方式とは異なり、TCP通信全てを最適化対象とするため、汎用性の高い製品です。また、RAPICOMに搭載する最適化エンジンのxTCPエンジンでは、TCPパケットをそのまま最適化することにより高いパケットの透過性を実現します。
RAPICOM vs. 他社高速化製品
RAPICOM vs. 他社高速化製品比較表
RAPICOM | キャッシュ型 WAN高速化装置 |
UDP型ファイル転送 | ||
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遅延耐性 | ![]() |
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|
パケットロス耐性 | ![]() |
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遅延・パケットロス複合耐性 | ![]() |
× | ![]() |
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各種通信方式に対する最適化の汎用性 | ![]() |
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パケットの透過性 ※1 | ![]() |
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× | |
複数回線の帯域集約 | 対応 | - | - | |
初めてアクセスするデータの高速化 | 可能 | 一部 | 可能 | |
搭載キャッシュによるデータの高速化 | - | ![]() |
- |
:効果「 優」
:効果「 良」
:効果「 可」 ×:対応不可 -:該当しない
※1 パケットの透過性とは、端末間が送受信するパケットをなるべく形を変えずに通過させること
導入制約原則ゼロ
●回線種別は問いません ※ただし、ISDN回線等の狭帯域回線では効果がありません
●プロトコルの制限はありません ※TCPであれば利用可能
●ノンキャッシュアーキテクチャーのため、大容量のキャッシュ用ストレージは不要
RAPICOMがマッチする環境
次の「RAPICOMがマッチする環境」に該当する項目が多いほど、通常(※)RAPICOMによる効果が期待できます。
RAPICOMがマッチする環境![]() |
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ブロードバンド回線を利用している |
余剰帯域が多い |
対象拠点間が離れている(RTTが多い環境) |
転送するデータ量が多い |
1ファイルのサイズが大きい |
通信セッション数が少ない |
回線環境が悪く遅延・パケットロスが多発している |
※ これらは目安であり効果を保証するものではありません。RAPICOMの性能はご利用の環境の影響を強く受けるため、上記に該当項目が多くても他の要素が影響し、期待した効果が得られない場合があります。そのため導入をご検討されている場合は評価版をご利用いただき、実際の環境下で効果をご確認いただいています。評価版は「お問い合わせフォーム」よりお申込みください。
●RAPICOMによる効果【無】
下記の場合は、現時点ではRAPICOMによる改善効果はありません。
・UDP通信をご利用の場合
・ISDN回線をご利用の場合
また、細かなリクエスト&レスポンスの通信シーケンスのアプリケーション(データ通信量が非常に少なく、サーバ側の処理応答にボトルネックがある場合)をご利用の場合は、RAPICOMによる改善効果は期待できません。例:Microsoft Office Access