会社概要
世界を身近に、ICTで未来をつなぐ
株式会社クレアリンクテクノロジーは、通信パフォーマンスとセキュリティの向上を目的とした専門的ICT技術を中心に、ソフトウェアの設計・開発技術を利用者や社会へ製品やソリューション、また、サービスとして提供していくICTベンチャー企業としてスタートしました。
近年の急速な浸透を見せているIoT(Internet of Things)やAIによる大規模データの活用などによって、これらの技術シーズへの要求がより高まっており、セキュリティ、認証・認可、クラウド、エッジ・ハイブリッドコンピューティングなどと組み合わせての利用シーンも増加の一途を辿っています。
HPC(High Performance Computing)分野では、ペタバイト級のストレージのWAN間高速データ伝送から、民間データセンターのデータレプリケーション、クラウドへのファストアクセスを低コストで実現するインターネット通信高速化技術、電子証明書によるパスワードレスのセキュアファイル伝送など普及技術と独自の研究成果を合わせた製品の開発、および、それらのソリューション・サービス企業へのライセンス提供を行っています。
また、分散コンピューティグ環境を前提とした、ソフトウェアの最適化、アプリケーション・デプロイメントのシステムなどの設計や構築により、高度なソフトウェアの活用と複雑化するシステムへの対応に備えています。
近年のIoTにおけるセンサー技術の小型化や通信技術の進化によってもたらされたICTスタイルの変化に伴い、当社は、2015年よりIoT分野の事業を本格的にスタートしました。これまでの通信技術やビッグデータのハンドリング技術を踏まえて、既存技術を融合した研究開発を進めています。
現在では、センサーデータなどに限らず、「Visual IoT®」と称して、画像、映像など比較的大容量データのエッジコンピューティング処理や、MVNO網と連携した映像リアルタイム伝送に至るまで、多くの実証実験や試作開発などを通して、また、多数の研究機関や民間企業様との連携によって、短期間で、期待以上の成果を上げられたと自負しております。
ビッグデータ、データサイエンス技術との連携により、画像処理・解析や機械学習・ディープラーニングに代表されるAIなどを活用し、ICT/IoTにおける成果、実績をビジネスや社会活動へフィードバックできる事業の拡大を進めています。
電気通信事業者届出番号E20-3002
事業概要
当社は、次の事業分野を4つのセグメントに分類し、それぞれにおいて、試験研究から受託設計・開発、保守までをエンジニアリングの集団として実施しています。
HPS( High Performance Software )
高性能通信ソフトウェア
当社が最も得意とする、高速・高性能通信ソフトウェアの研究開発、および、製品、機能ライセンスなどを取り扱っています。 現在では、単一、PCサーバ間でのアプリケーションレベルでの通信性能として、国際回線による長距離回線において、100Gbpsを超える性能を達成しています。
大規模データ・スパコンや可視化システムでの高速データ伝送、国内/海外との大容量データ転送など、WAN高速化に適した通信プロトコルの開発や、HPC(High Performance Computing)分野、科学研究、生物・医療情報、データサイエンス、設計・製造、コンテンツ事業者向けの通信プロトコルなどの製品、ライセンスなど広く提供しています。
近年の通信回線の高速化により、アプリケーションやハードウェアに求められる通信プロトコルへの要求も高まりを見せています。また、通信セキュリティの確保や、情報の正当性保証などを含め、通信に求められる機能も複雑化してきました。10Gbpsを超えたあたりからは、暗号処理にもハードウェアの支援なしに実用性能を確保することが困難となり、40Gbpsあたりを超えると、CPUのマルチコア・ワークロードの最適化が求められます。さらには、現在のPCアーキテクチャやOSの機構では、100Gbpsを超えると、メモリバンド幅の制約の影響を受け始めます。計算機の進化は凄まじいものですが、ユーザの性能要求はそれをも超えるものです。我々は、計算機アーキテクチャの進化と、通信プロトコルの最適化、実装の最適化などその時代や要求に合わせた高度な計算機活用を支援するための通信アーキテクチャの研究開発を行っています。
ADS( ADvanced Software )
先進的ソフトウェア
AI、画像・映像解析、大規模データ分析など、先進的なデータ処理ソフトウェアなどを、並列・分散システム、クラウド、オンプレミス・複合的なヘテロアーキテクチャ環境など今後の広範囲なデータサイエンス活用におけるプラットホームや解析技術に関する研究開発を実践しています。大学・研究機関などとの共同研究や、実証実験など豊富な経験と実績を持ちます。
高性能計算や複雑な仕組みを持つ大規模なシステムは、近年、分散システムで構築されるようになりました。 多種多様のOSやミドルウェアで構成されたシステムを、通信システムで結合し、最適なシステムへと昇華させます。 通信ネットワークの動的な構成を容易としたSDN(Software Defined Networking)や、仮想化・コンテナシステムなどを活用し、 複雑な機能システムを比較的シンプルなシステムの複合体で構成させるための技術を合わせて活用しています。
IoT-C/F( IoT Components, Functional )
IoTデバイス複合技術/機能モジュール IoT/Visual IoT®に関わる、ハードウェア〜ソフトウェアにかかわる設計・実装・サポートまでIoTに関わる案件を、広く取り扱っています。電源・電子回路などのハードウェア設計、製造・組立、組み込みソフトウェア、小型マイコン向けソフトウェア設計開発を一貫して行うことで、低コスト・短納期を前提とした、小ロットでの試作設計に特化した体制を、構築しています。
また、LPWAやGPSなどの無線モジュールや、省電力化機能モジュールなど、汎用品ではIoT向けに、サイズ・コスト面などの課題が多い電子部品などにおいて、国際的な調達や製造協力などを得て、国内向けに製品展開を開始しております。
近年の異常気象や様々な災害など、我々が知っている過去の状態とは地球環境も大きく変わってきているのかも知れません。我々は、防災やフィールドにおけるIoT活用の最適化によって従来の技術障壁を越えていくことが可能であると信じています。それによって、より多くの明るい未来を獲得できるよう、本事業に注力してまいります。 また、防災やフィールドでのIoTでは、電源と通信手段の確保という大きな問題があり、また、安定性・信頼性という課題も生じます。 電源・通信、ハードウェアからソフトウェアまで、企画・コンサルティングから設計・実装・実験・実証まで、フルスタック&ワンストップで 実現できる強みを活かしたユニークな活動を継続しています。
CES( Customer Engineering Support )
ICTカスタマーエンジニア&サポート 通信ネットワーク、クラウド・サーバー環境、ICT各種インフラなど、複雑化したICTシステムの調査分析、マルチベンダーによる最適なICT環境の提案などを行い、また、保守・運用管理などに対応しています。
インターネットサービス・サーバー設計・構築、UTMやファイアウォールの設計・導入、OSSソフトウェアの分析やサポートなどは、近年、要望や事案が増加傾向にあります。ICTセキュリティに関わるコンサルティングや調査分析など、ICTコンサルティング業務を展開しております。
製品・サービスの提供
4つのセグメントのそれぞれの技術を結集して、お客様へ製品やサービスを提供します。
試験研究・研究支援
高性能・多機能通信ソフトウェア
- WAN最適化・高速化、僻地最適化通信技術
- 衛星・宇宙通信ソフトウェア制御技術
- リアルタイム通信(映像・音声)
IoT/Visual IoTデバイス
Visual IoT®通信システム
- 防災対策用IoT応用技術
- 省電力IoTシステム
IoT・Visual IoT®・データサイエンス
- 高性能・多機能通信ソフトウェア
- IoT/Visual IoTデバイス・Visual IoT®通信システム
受託設計・開発
- 通信ソフトウェアの設計・開発
- 高度ソフトウェアに関する受託研究
ライセンス・パッケージ製品
- 各種通信ソフトウェアのライセンス提供
- 通信システム製品(WAN高速化など)
ICT/IoTコンサルティング
- 通信ネットワーク、セキュリティ
- IoT開発支援
代表挨拶
より安全で確実な情報コミュニケーションの実現へ
現在、情報技術・通信などに関わる、ICTインフラやアプリケーションは、社会に欠かせない役割を担っている一方で、安定した社会基盤としては、まだまだ脆弱な部分や不足している機能や技術が多いことも確かです。
多くのICTソリューションが生まれていく過程の中で、見落とされがちな、もしくは、面倒とされがちな、「通信技術」と「セキュリティ」にフォーカスし、より安全で快適なシステムの活用のため必要不可欠なICTのインフラ技術を磨いていくことがわたしたちの使命と考え、切磋琢磨する日です。
当社がスタートしたときから見れば、今現在においては、より多くの人たちが安全で快適な通信環境を手に入れ、社会生活を送ることができるようになりました。しかし、アプリケーションやデータの要求や規模の拡大は収まることはなく、AIなど次の世代のアルゴリズムの実用化によって、さらに目標は押し上げられたといえます。我々は、課題や目標に向かって永遠に挑戦していきたいと強く思っています。
当社設立より、いくつかの研究課題を実用化し、情報通信関連のソフトウェアの製品化やライセンス提供を行ってきました。また、多くの特殊な要求のソフトウェアやハードウェアの受託開発を請け負わせて頂くことにより、貴重な経験と知識を獲得して参りました。
多くのお客様、また、当社の目的に賛同頂きました支援者の方々により、これまで多数の成果を上げられたことに感謝しております。
これからも、人間の持つ「想像力」と「創造力」によって、「より安全に、より確実な」情報コミュニケーション技術の開発、製品化、サービス化を進めて参ります。
多くの人たちに支えられ、また、多くの人たちの支えになりたい。私たちが提供できることは「人間力」でありたい。当社の技術は「縁の下の力持ち」と言って頂ける日を夢見て…これからのクレアリンクテクノロジーの活躍にぜひご期待ください。
株式会社クレアリンクテクノロジー
代表取締役 水原 隆道